氷艶感想

■ ストーリー
完全オリジナルストーリーということで勢い込んでパンフレット買うぞ!と代々木体育館に乗り込むもパンフレット完売の文字。悲しみ。
しかしHPのあらすじと日本神話の大枠を知っていれば問題無しの親切設計だったのでそこはホッと胸をなでおろす。
高橋大輔ファンのおば様が一幕で高橋君を見つけられないと嘆いていたのはまた別の話。
教養ってどこで役に立つかわからないね★
舞台は日本神話の瓊瓊杵尊が木花咲耶姫と岩長姫の姉妹セットで娶るはずが木花咲耶姫に一目ぼれであはは、うふふになって岩長姫いらないわー。という酷い男の神話よりスタート。
わかる岩長姫が怒るのわかる。
この「あはは、うふふ」してる浅田舞ちゃんと織田君 が完全にお花畑カップルなスケート滑るので岩長姫の置いてけぼり感が凄かった。スケートと歌舞伎の融合がすでにこの時点で成功したと直感できる。
そして激おこカムチャッカファイヤー岩長姫は歌舞伎の世界から仁木弾正ほかを召還して二人を岩にしちゃると。
仁木弾正、歌舞伎が門外漢なものでどんなキャラかわからないんだけども悪役ですって認識でとりあえずはOKの模様。

悪に対抗するのは猿田彦・天鈿女命夫婦とこれまた歌舞伎の世界から召還された義経。
猿田彦・天鈿女命夫婦も村上佳菜子ちゃんが踊り子でシャンシャン滑るの可愛い。
猿田彦も「俺はスケート靴履いてないから大変なのじゃー」とコント風味で夫婦共々なおさら可愛い。

さて役者が出揃ったところで善と悪 の対決が繰り広げられるわけですが、歌舞伎役者の見せ場がありーのスケータの見せ場がありーのもちろんドラムタオの太鼓の独演がありーでクライマックスに向かっていくのです。
途中岩長姫が義経推しに変わって(・・・・女の恋は上書き保存)義経いたぶる方向にシフトチェンジするも速攻静御前に撃退されたり。
蛇神姫と超大きな蛇(リンクの半分ぐらいあった)が召還されてリンクの上が妖怪大戦争になったり。
そして悪対善の最終対決。あ、これ戦隊物の最終回だ。悪の組織と善の戦隊が一列に並ぶやつ超カッコイイ。
まあとても盛りだくさん。高いと思っていたチケット代だけどもこれだけ演出てんこ盛りだと逆に赤字になてないか心配です。


■ 戦う女子がとのかくかっこいい
これは完全に私の性癖なのですが戦う女子が好きです。
斬りこみ隊長の舞さん木花咲耶姫。
明子さん静御前が鍔迫り合いにまけて「ぐぬぬぬ」ってなってるところに駆け寄って助太刀する舞さん木花咲耶姫。
助太刀するの義経とににぎじゃ無いんだーwwwあらやだカッコイイwww
明子さん静御前もどちらかというと首をねじ切らん方向に雄雄しくて惚れる。
浅田舞さん快楽殺人者のごとく笑いながら殺陣をしてNG出ちゃったとか。
わかる。高速で滑りながら刀振り回せるの楽しいだろうな~。

勇利とヴィクトルの関係性ってどうなのよ?という話

信用できない語り部として定評のある勇利と言動とモノローグが真逆なツンデレの極みユリオだけども二人とも主人公としてモノローグ付きで何を思っていたのかは示されていたわけですがヴィクトルはあえて隠されていたので自分の思考を纏めるためにもつらつら書いてみたいなと思った次第。

■前提としての勇利
自尊感情・自己肯定感情が低いと思われがちだが、実は微妙に違うと思うのです。
Webニュースで引退記事を書かれても一歩引いた目線で動じてない。試合で転びまくるけども諦めない。
これって寧ろ自尊感情も自己肯定感も高いアスリート向けの精神持ってるんじゃなかろうか。
それに、グランプリファイナル出場してステップで世界を魅了する選手が自分に自信が無いとか詐欺だ。
「目標設定=ヴィクトル」と、めちゃくちゃ高いハードルを己に課しているので自分に満足できてない。
これが傍目には自己肯定が低く見えるトリックなんじゃないかと。
他方、他者からの愛され感は信じられていないので他者肯定・他者信頼がめちゃめちゃ低い子なのでは。
感受性が高いうえに他者を信じてないので自分の気持ちは言葉に出さない。
ぶっちゃけ自己評価(勇利の頭の中のヴィクトル)以外は視界に入ってないドライモンスターの誕生である。
こんな精神構造が面倒くさすぎる勇利の世界を開かせたのが生身のウィクトルであると。
自己の為だけに滑っていた勇利が色々な愛に気付いて生身のヴィクトルの為に滑り始めたのが勇利のYOI。

■対してヴィクトルのYOIは?である。
リビングレジェンド、どんな時でもファンサービス人を欠かさない。驚きを提供したい。
ロシアのスケート環境が現実と似ているなら国からの前面支援の状況も相まってファンと祖国の為に滑っていたのが1話時点でのヴィクトルではなかろうか。
そして、他者が求めるリビングレジェンドとしての表現に限界を感じて行き詰る。

先が見えなくなっちゃったところにビーマイコーチやら、ダンスバトルやら、滑ってみたを経て体で音楽を奏でるような勇利の滑りとヴィクトルをヴィクトルとして求める勇利に落ちちゃった。
皆の為じゃなくて勇利と一緒に滑るのが楽しくなっちゃったんだろうなぁ。
なので、世界のために滑っていたヴィクトルが勇利ために滑ることで生き返ったのがヴィクトルのYOI.


■勇利の専属コーチになるって決めたのはどこか?
最初はヴァカンスついでに勇利のコーチをして次シーズンには復帰ぐらいの気持ちでいたのかもしれない。
休養宣言のままだったことからも勇利のスケートに刺激を見つけて自分のスケートに活かそうとしていたと思われ。
じゃあ自分の選手生命を断ち切ってまで勇利の専属コーチになるって決めたのはどこか?
それはロシア大会後の空港での月9ハグではないかと。
勇利の最高のパフォーマンスはヴィクトルがいないと発揮できない歪なものらしい。
選手復帰とコーチとしての今後の天秤に揺れるヴィクトル。
そこにダメ押しで勇利からの「引退までお願いします」
・・・・・あと何年かわからないけど、とにかく残りの選手人生をマルッとヴィクトルにお願いする宣言されたらプロポーズみたいなもんだよ。コーチ専念に傾くわけだ。
(実際はあと数週間足らずで本人は引退する気なので深刻な意見の食い違いが発生しているわけですが)

『休暇 Holidays』 感想~千秋楽を終えて~

気付いたこと色々

公演期間中の後半見た時はラルフは人間臭さがアップしてた。ローズに向けて感情ぴゃー!って出てた。でも、やっぱり「セクシー」とか「肉感的」ではないんだよね。「あなたをもっと知りたい」っていうピュアな感情が前面に出ている感じ。


「心の中の部屋は誰も入れない。」みたいな詩を独白するシーンで、目を瞑るラルフが西光に重なって心臓に悪かった。記憶の糸を手繰り寄せてるようにちょっと瞼プルプルさせて(距離的に見えるんですよ)。能天気なラルフの哲学的な一面。


「僕だって不倫とか初めてだし!」のラルフの台詞が死ぬほど可愛くて笑えた。不倫らしいこと何もしてないのにwwwっていう笑いだと分析してるんだけど実際は一線越えてるので、そこ笑うところじゃなかったというオチ。虎ノ介さんが予想以上にぴゅあなラルフを作り出してしまったのか。


ローズが隠遁生活に出かけたヨークシャーでの1週間の出来事なので、よくよく考えるとラルフ電光石火の早業だ。そりゃあアーサーもびっくりするよ。アーサーが可哀想になってきたぞ。

ローズとラルフの関係はラルフからはローズの手を掴んだ位しかしてない、ローズも軽く抱きしめるくらい。脚本ではもっと激しいシーンもあったらしいけど稽古の過程で無くなったとか。原案っぽいラルフも見てみたかったな。


終盤、アーサーもラルフも最後の最後でローズを連れ去ってくれないなんてズルイ!と初日思ったんですが、千秋楽終わって「連れ去られても困るか」に感想変わりました。「自分の歌を歌う」ことが主題だから最後はローズが選べる流れでよかったんだなと。他人に選択を委ねるのは突き詰めると自分で選ばない弱さでもあるから自分の身一つで旅立つこを選んだローズの決断はかっこよかったと思う。


24日の回だったかラルフが腰にぶる下がってるスパナをずっと気にしてたので演技かなと思ったら違った件。スパナがうまくフィットしなかっただけなのかと(笑)ローズから貰ったワインを飲む時に勢いあまって零しちゃったりと勢いがある回でした。


過去と現在の場面分けは舞台照明の明るさで暗い方がヨークシャー。明るいほうがプロバンス。
もうひとつ、右から照明が当たって左に影が伸びるのがヨークシャーで左から照明が当たって右に影ができるのがプロバンス。だったように思う。


25日のアフタートークの自分的ハイライトは保坂ローズと虎ラルフの関係は一線を越えたのか超えてないのかと質問されて「僕、子供なので分からない★⌒( ゝω・)」と全力で回答を逃げた虎ノ介さん。


アフタートークで。舞台のイメージカラーがブルーでローズの服やクッションや舞台の床やパンフがブルー系なんですよ。って説明されたが言われるまで全然気付かなかった。しかも、舞台イメージどちらかといえば赤・オレンジの暖色系だと思ってた。ローズ=薔薇戦争、イングランド=赤と白の紋章ここらへんが頭にあったのも確か。
その情報込みで3人のイメージカラーを設定するとローズはブルー。ラルフは赤・オレンジの暖色系。アーサーは茶色。


監督だか演出の方のインタビューの中で
 人は誰も明確な意味を持って行動しているわけではない
      行動には必ずしも深い意味は無い。

的な説明にすんごい頷いた。
台詞や行動に意味を持たせ過ぎるとわざとらしい演技になる。曖昧な方が自然な舞台が作り出せる。ってことなのだと勝手に解釈して納得したわ。
清盛の鳥羽院の「朕を射てみよ」が思い出される。何故あんな行動に出たかの勝手に意味を探して分からないと悩んでたけど、ちゃんとした行動の意味なんて必要なかったんだ。鳥羽院の激情(呪縛からの開放)が伝わればそれでよかったんだ。


【関連記事色々】
濃密な空間での3人芝居『休暇』保坂知寿・加藤虎ノ介・永島敏行 座談会(インタビュー記事)
地人会社さんのフェイスブック
スタッフさんのブログ(4/7から数件舞台の記事書かれてます)
【他の方の観劇レビュー】
しのぶの演劇レビュー
SEVEN HEARTS

『休暇 Holidays』 アフタートークに行ってきたの巻

舞台は別の日に観賞予定だってけどもチケット持っていればアフタートークだけみれるよ。
ということだったので見に行ってきましたー。こういう時に近いと便利ね★

席順は役者さんが左から永島さん・保坂さん・虎ノ介さん。という並び順。

トーク内容がうろ覚えだけども全体の雰囲気は、虎ノ介さん、とにかく
落ち着きが無かった(笑)
前かがみになってみたり
客席にらんでみたり
後ろに反ってだるーんとした姿勢になったり
足閉じたり開いたり

落 ち 着 き の な い 子 供 か !

全体的に喋ってないときの顔が怖かったけど、他のファンの方の話だと
素の顔が怖い人のようで無意識だとああなるのかなぁと推測。
知らなかったら不機嫌だと疑っちゃうよー。

トークについては、笑いを担ってました。和み担当?
でも、、フリートーク苦手なんだろうなー。という空気は感じました。
可愛かったから問題ないけど。
そういえば、他の方がトークしている間、張子の虎みたいに
ウンウンひたすらうなずいてたのが印象的。
トークに自分から混ざる気ないでしょ(笑)

質問に対してはYES、NOで答え本人満足しちゃう傾向があると見た。
けど回りはそこからのトークの広がりを期待してるんですよ!

舞台から引けていく時、保坂さんと眼が合って( *´ω`) (´ω`* )エヘ
ってなってたのが印象的。癒し担当のお二人だわ。

『休暇 Holidays』 感想~初日~

「死を前にして、彼女(ローズ)は如何に生きるのか」がメインテーマかな?
終演後、ピンクリボン貰ったし。
合わせて、「アナと雪の女王」と共通する問題を抱えてる気もする。
ローズがレリゴー!レリゴー!歌いだしそうで。
そして、主役のローズに関係する良き夫のアーサーと別荘で出会った青年ラルフ。
虎さんが青年ラルフってwwwって感じですが可愛かったので問題なかった。
「メッシュ染めない+ハーフアップ+ヒゲ」で若さを出す気が無いビジュアルには
首をかしげるけど、仕草や台詞回しが可愛かったので問題ないです。
(大切なことなので2度言った)


ローズ役の保坂知寿さんはずっとしゃべりっぱなし出ずっぱりで圧巻。
休憩時間は観客じゃなくて保坂さんのためにあったんじゃないかと思うくらいです。
小道具最小限の狭い舞台で、嘆いたり、喜んだし、うきうきしたりクルクル表情が
変わって凄かったです。
これが役者さんの底力かと。

アーサーは表面的には優しいけど結局、奥さんの意思や希望より自分が奥さんを
どうしたしたいかを優先させてるんじゃないの?なイラっとする旦那さん。
まことに見事にイラっとくる旦那さんで永島敏行さん、さすがっす。

ラルフは人の心に同調してズケズケ踏み込んでくるけどローズが求めていた
答えを出してくれそうな人。・・・・・かな?
ラルフは多面的で、1回見ただけだと掴めないです。
優しすぎて残酷な人なのか・・・。今のところ浮世離れした存在かな~。
結果的にローズと体の関係を持たない不倫っぽい関係なんだけど
(その後のアフタートークでどうやら一線は越えてしまったらしいマジかー)
俗っぽさを感じさせないピュアピュアーな存在。
「ピュア」は身長含めた虎ノ介さんのイメージが多分に影響されてるけど!
これ、ラルフが本当の若いビ俳優さんだったら相当イメージ違うと思う。

初回の印象はこんな感じ。
前情報ゼロの舞台なので複数回見るごろに印象が変わっていくんだろうなと思います。
それが役者さんが演技を変えているからなのか、何度も見てる自分のせいなのかは
定かではないですが、舞台は一期一会の意味がなんとなくわかってきた、にわかファンです。
プロフィール

華

Author:華
普通を装いながら日々を生きています。
でも好きなものに遭遇すると萌を語らずには居られない性格。

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